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こうえん さんどうにん すいせんぶん
賛同人


北海道家庭学校

― 留岡幸助の映画製作を応援します ―
 「石井のおとうさんありがとう」「筆子・その愛―天使のピアノ―」で福祉事業に先験的な人たちの姿を描き、私たちに感動と明治時代の方の心意気を伝えてくれた山田火砂子監督が、同じ時期不良少年に対し生涯をかけてかかわっていき、感化事業の先駆者として輝いている留岡幸助氏の映画を手掛けられるとのこと、現在も留岡幸助の精神が脈々と続いている北海道家庭学校の営みに携わる者として映画製作を心から応援します。
 中学校の教科書「新しい社会 歴史(東京書籍)」に石井十次とともに留岡幸助の二人が福祉教育に尽くした人として掲載されています。
 留岡幸助は、明治の時代、いわゆる不良少年に対して、家庭的な雰囲気の中で育てなおすという、大人として正面から向き合う福祉・教育活動をとおして、犯罪者を生み出さない教育を実践してきました。現代も同じです。虐待を受けたり、家庭的に恵まれない子どもたちにとって必要な養育環境をともに育んでいかなくてはなりません。
 留岡幸助は監獄という暗闇の世界に光を当てたいとの強い心で、北海道の空知監獄の教誨師としてキリストの精神を受刑者に伝えました。監獄で一人一人の受刑者の生育環境を聞いた時、多くの人が小さい時にまともな家庭環境の中で育っていないことを知りました。アメリカやヨーロッパで、先進的な非行少年に対する施設運営を学び、巣鴨に明治32年家庭学校を開設しました。
 北海道家庭学校は大正3年、家庭学校の北海道農場として、遠軽から白滝にかけて一千町歩の山林の中に開校されました。創設者留岡は、自然には人を感化する力があり、人は自然の中でこそ、より良く、より強く育つと信じました。北海道家庭学校は森の学校と呼ばれ、439ヘクタールの敷地を有しています。点々と寮があり、校舎や牛舎があり、牧草地があり、畑があり、山林があり、95年間の歴史があります。
 大正、昭和、平成とこの国の激動の歴史の中でキリスト教の信仰を背景にした教育が続けられてきたというのは、なにか奇蹟のような気がしないでもないと五木寛之著「ステッセルのピアノ」の中で家庭学校を書いています。
私も微力ながら、精一杯応援しております。皆様も是非、多大なる応援をよろしくお願い致します。
     
  社会福祉法人 北海道家庭学校校長  加藤 正男

 待ちに待った留岡幸助が映像化される事となった。「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次、「障害児の母」と言われた石井筆子、に続く誰もがなし得なかった少年感化の留岡幸助の生涯が映画化される事となったのです。
 留岡幸助の生涯は、16歳の時にケリー宣教師から聞いた説教によって入信し、その信仰は生涯変わる事なく貫き通しました。この信仰が軸となって其の後の困難に立ち向かい、苦労を乗り越えたのです。
 留岡の生涯は、単に少年感化事業として家庭学校を創立しただけではなく、監獄改良運動、報徳思想の普及、地方自治の指導等を行いながら、理想とした北海道に家庭学校を設立したのです。その方針は、信仰を第一として「人は地を開き、地は人を開く」大自然の中で農業と酪農で教育を行いました。その詳細は映画『大地の詩』を御覧いただきたい。
 留岡の生涯に驚歎するばかりか、そのエネルギーに信じられない思いがいたします。
社会福祉法人 東京家庭学校常務理事  今井  譲

 キリスト教社会事業の復権を願い、
映画『大地の詩−留岡幸助物語』製作への協力を呼びかける。

 石井十次、留岡幸助、山室軍平はいずれも同志社大学の新島襄の薫陶を得た岡山県が生んだ明治のキリスト教社会事業の先駆者である。3人はかたい友情で結ばれていた。
 今、児童養護施設、児童自立支援施設などの社会的養護の現状は、社会の負託に応え切れない困難に遭遇している。物があふれた豊かな社会で、この少子化の時代に社会的養護の施設は満員である。
 慈善事業の時代から公的福祉の時代へと時は進み、制度に飲み込まれたキリスト教社会事業の空洞化が進んだ。私たちは、キリスト教社会事業の先駆性、献身性の復権を願い、今一度創設の原点に学びたいと思う。山田火砂子監督の映画製作に協力を呼びかけたい。
日本キリスト教児童福祉連盟 理事長   藤野 興一 (鳥取こども学園長)

 今、豊かさいっぱいの世の中、何不自由が無い筈なのに、親が子の、子が親の命を奪うという悲惨な事件が伝わってきます。豊かな生活を求めるために、高い学歴が求められているのですが、豊かさを手に入れることには熱心でも。何か大切な忘れものに気付いて欲しいと思うのです。
 それは、折角この世に生を受けた子を、天からの授かりものとして無条件で受容し、かけがえのない人として想いやりや優しさなど「情」が満ちあふれる環境の中で育みたいと思うのです。
 明治の中頃、孤児救済のために命をかけた「石井十次」と同時代に、少年教護の父として活躍をされた「留岡幸助」は岡山県・高梁出身です。彼は非行少年に罪を償うために罰を与えても効果がない。彼らの養育環境に非行をせざるを得ない原因があるとし、親の愛に満ちた環境の中で養育をして、生きていく知恵を身につけさせるという意味から「家庭学校」という感化院を創設しております。
 このたび、「留岡幸助の生涯」を描いた映画が「石井十次」の映画の製作者「山田火砂子」監督によって製作されることになりました。
 この映画は、家庭や子育てのあり方、児童の健全育成にかかわる上にも、大きな示唆が得られるものと大きな期待を寄せる者です。
元岡山県立成徳学校長 元全国教護院協議会長  叶原 土筆

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